同人女のぼやき

腐女子やめられない

ありもしない推しカプの幻想に突き動かされてたら2年以上経ってた


 昔は落書きが好きで、夢はイラストレーター、悪く言えばなにも分かっていない、よく言えば純粋な時代もありました。


 しかし「キャラを描くのが好き」なだけで「絵を描く」のは苦痛そのものだった。だから10年前と現在、絵は一ミリも進化してない。

夢中で描いてる間は楽しいけれど、どうしても私の絵は進化しないな、というところに到達すると魅力的な絵というのは描けない事に気付いて、自分の絵を見ると可愛くないわ生気はなくて目は死んでるしで、嫌な気分になり完成どころか書きかけで投げ出す始末。

ここを乗り越えないと上手くなれないのだろうけど、そんなやる気を持てるほどの熱意すらなく、いつの間にか絵を描く趣味は消えた。



 けどここ数年、自分の解釈で書かないと落ち着かないっていうか、この溢れ出る感情を具現化させないと落ち着かないカップリングというものに出会ってしまって、pixivに細々と小説を投稿している。

絵は上のような理由で断念した為、とにかく小説でもいいから形にしようと始めた。正直舐めていた。

絵もそうだけど「人に見てもらう」レベルに整えるのって大変だ。

当時の私はひたすら萌えの赴くままに文章のぐちゃぐちゃなものを投稿していた。今思えば絵を描き始めた時の「とにかく好きなもの、思った事を形にしていくのが楽しい」の状況と全く同じ現象が起きていて、そんな原動力での投稿を1年半は続けた。


ちなみにジャンルは女性向け。非BL作品だったがあろうことか腐向けにはまってしまった。


投稿した頃がジャンル最盛期と言ってもいいかもしれない。こんな私でも読んでもらえて、初心者にしてはありえない数のブクマをもらった。


だけど、同じカップリングで活動している他の人の作品との圧倒的な差に心が折れ、一度はアカウントを消した。うまさは勿論ブクマ数も天と地の差だし、読むたびに動悸がして同カプなのに読み切ることもできない。つらくて衝動的にアカウントを消した。


やめた後も書いていたけど作品が溜まってきて、やっぱり外に出したいという気持ちが出てきてしまった。やっぱり「発表する」という締め切りを設けないと完結できない。自分の好みを詰めまくった作品だからこそ完成させたい。そんな最高のもの、1番私が読みたいんだわ。


結局また戻ってきた。気にしすぎるのでいいねブクマ通知は完全オフにしたらちょっと気持ち楽。

全盛期ほどブクマはされないけど、最初が初心者過ぎたのもあって、当時より格段に自分で上手くなったのがわかる(少しは読み手のことを意識した、独りよがりの文から脱出できている)ので、自分は気に入ってるからいいか、くらいの気持ちには持ち直せて心穏やか。


でもカプに対する愛は変わってないから、完全に自分で楽しむ用とこれは外に出してもいいかなって作品が書けたら上げる、くらいの気楽さでやっていこう。


なにが言いたいかっていうと、絵も字もやってみないとわからない。絵は挫折したけど、アイデアさえあれば、状況に合わせた、かつ的確な文章を考え組立てるのは個人的には没頭できて悪くないという事に気づけたからよかったんだよね。

書き始めの頃から数えると2年半くらいかかったけど、やっぱり続けるって大切だ。

そして、そこまでして書きたくなるほど好きなカップリングがいる幸せよ。ありがとう。2人のありもしない幻想を追いかけて生きるという狂気の沙汰な趣味、めっちゃたのしー!!