カップリング物を書いていると避けて通れないのが推しカプの「デート」だ。
私はこれを書くのが大の苦手だ。
「推しカプにさせたいこと」を細かく書くと、そんなつもりはないのにまるで受け=自分と、攻めのデート小説みたいになる恐れがある気がしている。
いや二次創作なんだし別にそれでいいと思うけど、こういうデート話ってすごく人が出るよね。
デートする作品を読んだ時、あと書きで、「この2人が行ったハンバーガーショップは〇〇(店名)で〜
ここの〇〇バーガー美味しくて大好き〜とか。
また、ドーナツを食べている話の後書きに「これは私が食べたかったからですあーミ〇ドいきたい、みたいなのを読んで「ああ……」ってなった。(2人とも別の人)
デートでの食べ物描写が細かい人は、Twitterでもカフェ巡りが趣味と公言しててよく写真をあげててなるほどなーと思った。
やっぱりデートの話って人が出るよね。
各作者の違いを楽しむのが二次創作なのはわかるけど。
ああ結局これは作者の経験か、と思うとふと作者のデート話を読まされてるような気持ちになる時があるというか。
私自身は自分の作品を読んでもらってる時に、そういう風に見られたくないがためキャプションも簡素だしデート内容もかなり薄めて書いてる……ので読み手からしたら意味不明で萌えないだろう。私自身も書いてて萌えないもの。
萌えるデートってなんだろう。
私は「2人をここへ連れて行きたい」より、「この2人ならどこへ行く?」って形で考えてるから推しカプのデートができないんだよな。
だって元々男同士で付き合う2人じゃないんだから。デートもしないよ。
公式作品中で、服を買いに行ったりご飯を食べに行ったりする場面があり、そこから広げてデートさせることならできるけど、細々したのを想像で書いてるとめちゃくちゃ恥ずかしくなる。
あまりにも詳しく場所の話を書くと読み手は「推しカプのいちゃいちゃ見せろよガイドブック読みにきたんじゃねえんだぞ」
ってなるよね???
あとなに食べるんだろ。公式作中では中華も食べてたしハンバーガーも食べてたな。でもデートだからそこそこおしゃれなところにいくかな?でも年齢や性格的に値段の張る店にはいかないだろ、みたいに考えるともうどこにもいかせてあげられない。
また、いくつかの小説のデート内容を見ると受けが、女の子がしてもらうようなデートプランで攻めにエスコートされ、ドキドキしてたりするのを見るのもうーん、と思う。
受けも男だからな。喜ぶツボとかはちがうんじゃない?
なんかこう、そこそこBLファンタジー混ぜつつ萎えない程度のリアルな感情も入れたデート描きたいんだよな。
難しい。
要は作者の経験が反映させられやすいのがデートなので、二次創作なのにそこに作者がかなり大きく透けて見えてしまうのが怖くて自由には書けない。
たとえ作者の経験だとしても、これを感じさせない書き方で、推しカプのものとして楽しみたいし楽しんで欲しい。
作者の欲望や色々な感情が出てしまうのが二次創作だけど、作者を感じさせないような作品にしたいみたいな。
デートよりエロが書けるのはデートよりも非現実な分妄想です!とはっちゃけられるからだと思う。