同人女のぼやき

腐女子やめられない

オタクについて色々

「気づいたら歳上キャラの年齢越してた」みたいなオタクあるあるをよく聞く。

私の場合、オタクに目覚めるのが遅かったのでそもそも好きなキャラは既に年下、ってのが多い。

現在レトロブームなせいか、キャラクターがTwitterの企画か何かで、「このオモチャ何?」「これは〇〇って言うんだって。こうやって遊ぶらしいよ〜」なんてやりとりをして、昔流行ったやつを紹介するコーナーみたいなのがあった。

そのおもちゃは私が生まれたばかりの時に流行ってたやつだった。歳の差より、こういう文化や遊びのジェネレーションギャップの方がきつくて泣ける。「自分は知ってるけど年下の子はすでに知らない」ってのを二次元を通して知ってああもう若くないんだなと落ち込んだ。精神年齢というか中身はまじで中学生あたりから止まってる気がするんだよな。しかしもう自分の生まれた年号ですら「レトロ」扱いなのが悲しい。でも今の10代からすれば当然か……

 

推しという文化が広がった今こそ、「二次元キャラの誕生日お祝い」って普通にある文化だよね。なんなら公式が「Twitterハッシュタグつけてお祝いツイートしてね!グッズ当たるよ♪」みたいなことまでしてる。ソシャゲならBD記念で、普段のイベントとは別枠で記念ガチャ集金してくるし。推しの誕生日だしと課金しちゃうんだよね。チョロいね。

更に3次元のアイドルとかも含まれる。

面白かったのが、3次元アイドルのBDのお祝い動画を見かけてそのタイトルが皆「本人不在の誕生日」だったから笑ってしまった。いやお祝いしてる人たちは真剣なんだろうけど。すごいワードが過ぎる

 

昔は現実に存在しない、好きなキャラのBDを祝う事自体珍しい事のような気がした。

まだ中学生くらいの時、ある人のオタクブログで「今日は〇〇たんの誕生日。ケーキ買ってお祝いしましたが何か?」と更新されていて、名入りのホールケーキ写真が添付されていた。

衝撃を受けたね。あの人が自分で見た中で初めての「キャラ生誕を祝う人」だな。ちなみにその方は今でもそのキャラへの愛を呟いてるのをTwitterで知った。10年超えて1人のキャラに一途とか、オタクの鑑だな。すごいわ。

 

中学生くらいの時、ゲーム雑誌をよく買ってた。今思えばアニメ雑誌に行かなかったのも「どうせアニメ過疎地だから観れないし雑誌でアニメ情報見たところで虚しいだけ」で読んでたのもある。ゲームならお金貯めて買えば遊べるし、みたいな希望がまだあった。まあ学生の小遣いなんてたかが知れてるので結局ゲームもそこまで出来なかったけど

今に比べるとそのゲームジャンルは、盛り上がり度が半端なかった。例えるならソシャゲ全盛期な勢いがそのジャンルにはあった。

 

読者のお便りコーナーのイラスト以外にも「文章コーナー」が割と存在してた。漫画ページの枠外に、読者からのコメントが載ってたりしてて、それを読むの結構好きだったな。

子供ながらに「絵は描けなくても文でアピールする手があるんだ」と感じた。ギャグセンス高めか飛び抜けたオタクアピールしてる人が採用されてる率高い。

今でいうTwitterの「やべーオタクアピール」みたいなものだが、あの時は不快には感じなかった。ただオタク過疎地住みの自分からすると「外にはこんなにたくさんオタクいるんだな」とオタクの生態や文化を知るきっかけになった気がする。

その読者コーナーで特定の作品が特集組まれるほど人気で、「彼氏(読者)から彼女(もちろん二次元キャラクター)への愛のメッセージを送ろう!」コーナーってのがあった。

愛を狂った文章で叫ぶもの、「〇〇ちゃんと休日にデートするのを楽しみに仕事頑張ってます!」とか。当時の自分は「え……大人なのに次元の区別ついてないのかな、大丈夫か?」とその熱量にドン引きした記憶がある。皆こういうノリなんだよ。それでも、ジャンル的に大人の人が買い支えてるところがあったので「早く大人になってゲームたくさんしたい!」って思ってたな。今は時間が欲しいけど

更にそのヒロインがブログを持っている、という設定で、更新するとたくさんコメントがついてた。しかし検閲機能すらないのか、性的なもの、キャラをサンドバッグ扱いするコメントと、ドン引きするのはさらに多くて「2次元、イラストにこんなこと言う人間いるんだ」ってショック受けたわ

雑誌のコーナーのコメント欄は、「キャラに対する愛に溢れてるな」とか楽しく読めたのに、やっぱりインターネットだと不快なものも目に入るからな。雑誌は人の目が入って編集されるから良いのかもしれないけど。

Twitterになると情熱的ですごいな、と思えたオタク語りも「気持ち悪い」になる気がする。