同人女のぼやき

腐女子やめられない

嫌いになるのも人、動かすのも人

今のジャンルで二次創作する気は元々なかったんだよな。完全ROM専だった。

気になるカプができる→pixivで片手しかない→増えた!と思ったらキャラを棒と穴にしか思ってないような小説ばかり投稿→トラウマ 

この流れから自分で考えた方が幸せだなって思うようになって、でも小説なんて書いたことなくて、作中での関わりも薄く共通点を見出すのが大変で、頭の中で2人が会話もしてくれない。でも絶対最高だからこの2人をくっつけたい。小説にしたい。そんなことを考え続け、半年くらい経ってようやく読めるようなものができたけど、周囲と解釈違いすぎて投稿するのは恐ろしかった。なんせマイナーカプだし。


そんな中、推しカプに新たな人が小説を投稿してくれた。彼女の作品は、幸せできちんとお互いを想い合う恋人同士で、私は初めて他人の書いた推しカプで満たされた。 

初めて解釈がいいな、と思える人に会えたのだ。

マイナーカプにも関わらずツイでも色々な人に絶賛されていた。彼女はとにかく控えめ謙虚な方で、「推しカプが増えたら嬉しいです」って書かれていて、私は自然と「これは投稿しよう」と思った。


彼女がいなければ投稿する勇気はわかなかった。その後も数作品投稿されていて、どれも素晴らしい作品ばかり。Twitterの方は落ち着きのある文章で控えめな萌え語り、リア友が多いみたいでよくリプライを返してた、かと言ってLINEでやれ的なノリでもない、こんないい人なら友達も多いよなと納得させられる感じ。いつも相手を気遣い自分語りなし。だから余計私の中で神格化された。


この人がいなかったら界隈の推しカプの解釈が嫌いなままだったし、違う系統でも投稿していいんだって思えて安心したんだ。その人に読まれたいから投稿したわけじゃなくて、どんなに周囲と違う解釈でもいい。って安心できて、自信を持てた。この人の作品が投稿する背中を押してくれた。

   

こんな素敵な人と推しカプ一緒で良かったってすごく嬉しい。

他の同カプ者とブクマ数比べて落ち込んだりするけど、彼女は尊敬、きっかけの人として特別のため、「比べる」対象にさえならない。他の同カプ者とは比べてしまうのに。「アマチュアがプロ選手と実力を比べない」ように、つまりその人以外は見下してるってことだよな……私最低だな。


彼女は現在投稿が止まり、Twitterも止まってしまっている。Twitterで幻滅するところを見てないのもあり、今もこうして彼女を崇拝してしまうのもあるのだと思う。

上手い人が来ると界隈は活性化する、とかいうし、それで今まで書いてたのに、私の時は見向きもされなかったのにとモヤモヤする、のはとてもわかる。でも、こうして投稿の背中を押してくれるきっかけになる存在がいるってすごいことなんだよな。この人が来てから話題になってたのも、上手いからさすがだなと妬む要素さえなかったよ。

もし解釈の合わない人がマイナーカプを活性化させ、解釈右ならえで増えたらそれはまた地獄だけど……だから解釈合う人だったのは本当に幸せだったわ。




私はもう、嫌になるし性格悪くなるから人のブクマも見ない、同カプ者の作品を読むのも、Twitterもやらず覗かずでシャットアウトしてるんだけど。

どんなに交流が嫌でも、カップリングを嫌いになるのも、好きになるのも結局は同カプ者の「人の力」だったんだな。

作品挙げる、ツイで萌え語りする、書く、投稿する、ということがどこで人に影響を与えてるかわからないから。人が増えても自分の書きたいものを失わない強い心は必要なんだと思う。

私は彼女みたいな素敵な書き手になりたい、かといって穏やかな交流なんて無理だから。

表向きだけでもそうなりたい。

作品上げるだけに留め、幻滅されることのない人間でありたい。